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海上保安庁の任務・体制 > COLUMN Vol.02 「そうや」若返る!
海上保安庁の任務・体制
COLUMN Vol.02
「そうや」若返る!第一管区海上保安本部 巡視船「そうや」は、昭和53年11月に釧路海上保安部に就役して以来、砕氷能力を有するヘリコプター1機搭載型巡視船として、厳寒の北海道の海を舞台に数々の活躍をしてきました。 しかし、「そうや」も船齢が30年を超え、船体各所に老朽化が進み、装備の旧式化も顕著となってきたため、昨年4月から約半年かけて、広島県尾道市所在の造船所において、大規模なリニューアル工事を行いました。 延命工事と呼ばれるこの工事は、今後約15年の長期使用を目的としたものであり、海上保安庁として初めての試みとなりました。 工事期間中、電気配線の不良箇所や内張内部の鋼板腐食等が数多く発見されるなど、不測の事態に何度も直面しましたが、乗組員と造船所側の連携により、工事は昨年10月下旬に予定通り無事完了しました。 中でも、船橋・OIC(運用司令室)区画の拡張工事では、船橋全体を切り取り、陸上で拡張工事を行った後、再度取り付けるという大規模なものとなりました。 本工事により、「そうや」は船内外ともに若返ったほか、昨今の業務ニーズに的確に対応できるよう各種装備が充実されたことから、今後益々の活躍が期待されるところです。 海上保安庁では、今後もヘリコプター1機搭載型巡視船の延命工事を順次実施することとしており、「そうや」はよき先例となりました。 |