海上保安レポート 2010

はじめに


TOPICS 海上保安の一年

特集


海上保安庁の任務・体制

 Column Vol.03 東北内陸部初! 海上保安庁音楽隊コンサート

治安の確保

領海等を守る

生命を救う

青い海を護る

災害に備える

海を識る

交通の安全を守る

海を繋ぐ


目指せ!海上保安官


語句説明・索引


図表索引


資料編


海上保安庁の任務・体制 > Column Vol.03 東北内陸部初! 海上保安庁音楽隊コンサート
海上保安庁の任務・体制
Column Vol.03
東北内陸部初! 海上保安庁音楽隊コンサート 第二管区海上保安本部
山形民謡花笠音頭への喝采
山形民謡花笠音頭への喝采

第二管区海上保安本部が管轄する東北6県(青森、岩手、秋田、宮城、山形及び福島)は、すべての県が海に面していますが、沿岸部と内陸部の人口分布の割合は、ほぼ半々であり、その中でも岩手県、山形県及び福島県は、県庁所在地がそれぞれ盛岡市、山形市、福島市と内陸部に位置し、7割以上の人口が内陸部に居住しています。第二管区海上保安本部では、内陸部の皆さんにも海への関心を持っていただくとともに、海上保安庁を身近なものに感じていただき、広く人材の確保を図ろうと、「内陸部知名度向上事業」委員会を設置し、内陸部でのPR活動を開始しました。

その一環として、11月26日、山形市の県民会館大ホールにおいて、海上保安庁音楽隊のコンサートを開催しました。同音楽隊のコンサートはこれまで、本部や保安部がある沿岸部での開催がほとんどで、東北内陸部では初めてとなりました。コンサートでは、海上保安業務紹介やウェットスーツ姿の元潜水士へのインタビューといった趣向を交え、山形ゆかりの大河ドラマ「天地人」オープニングテーマ、「LIMIT OF LOVE海猿」「喜びも悲しみも幾年月」など約10曲を演奏しました。また、アンコールではサンバ調「山形民謡花笠音頭」を披露し、観客の手拍子とともに大いに盛り上がりました。平日にもかかわらず、約1,500名の収容人数である会場が満席に近い状態となり、観客からは、『あっという間だった』『テレビでしか見たことのない海上保安官を見られて良かった』『婚約の時の思い出の曲が演奏され、涙が出るほど嬉しかった』『次はいつ来るのか』等の声が多数寄せられ、海上保安庁の知名度の向上への手応えを感じることができました。

また同11月にはイオン山形南ショッピングセンターにおいて、業務紹介パネル、映画「海猿」で俳優が実際に着用したウェットスーツ、巡視船の模型などの海上保安庁展示会を催し、来場者数は4日間で約6,000人を数え、こちらも盛況を博しました。

今後も、これらのイベントを契機として、東北内陸部各地でのPR活動も積極的に推進していくことにしています。一歩一歩ですが、より多くの人々に海上保安庁を知ってもらい、少しでも人材確保に繋がってくれればと職員一同期待しています。


海上保安庁音楽隊の演奏風景
海上保安庁音楽隊の演奏風景