海上保安レポート 2020

はじめに


TOPICS 海上保安庁、この1年


特集 海上保安庁新時代


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

5 海を知る

6 海上交通の安全を守る

7 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

2 生命を救う > Column Vol.07 離島からの急患輸送3,000件!
2 生命を救う
Column Vol.07
離島からの急患輸送3,000件!
第十一管区海上保安本部石垣航空基地

石垣航空基地が開設以来続けてきた周辺離島からの航空機による急患輸送3,000件を無事故で完了しました。

昭和47年の業務開始以降、石垣航空基地では沖縄県との申し合わせに基づき、西表島や与那国島などの周辺離島で発生した救急患者の診療体制を確保するための空輸業務を担っています。

最初の急患輸送は、小学校で跳び箱の練習中に怪我をした西表島在住の男児を医療施設の整った石垣島へ搬送するというものでした。

その後、搬送中の妊婦さんが飛行中のヘリコプターの機内で出産するなど様々なエピソードがありました。

平成31年2月には、急患輸送業務を開始してから3,000件を無事故で完了し、同年8月に沖縄県知事及び沖縄県離島振興協議会から感謝状を頂きました。

今日まで急患輸送を無事故で遂行できたのは、人命救助という崇高な使命のもと、基地職員の安全運航へのたゆまぬ努力とともに、地域や関係機関が連携し、雨の日も風の日も昼夜を分けず、一件一件、命のリレーを積み上げたものに他なりません。

石垣航空基地は、今後も関係機関と力を合わせ、地域の方々の安全と安心を守っていきます。

3,000件達成時の救助状況
3,000件達成時の救助状況
急患搬送の様子(昭和47年頃)
急患搬送の様子(昭和47年頃)
石垣航空基地職員
石垣航空基地職員