海上保安レポート 2019

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 増大する危機に立ち向かう


目指せ! 海上保安官


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

5 海を知る

6 交通の安全を守る

7 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

4 災害に備える > Column Vol.13 北海道胆振東部地震巡視船による給電支援を実施
4 災害に備える
Column Vol.13
北海道胆振東部地震巡視船による給電支援を実施
第一管区小樽海上保安部、室蘭海上保安部、釧路海上保安部、根室海上保安部

平成30年9月6日の北海道胆振東部地震の発生直後、一本部管内の巡視船艇・航空機は直ちに緊急出動し、沿岸域の被害状況調査にあたりました。この地震により内陸部では大規模な土砂崩れなどの被害が発生しましたが、沿岸域の港湾施設等に大きな被害はありませんでした。ただ、北海道厚真火力発電所がダウンしたことから北海道全域で約2日間に及びブラックアウトする非常事態となりました。

第一管区海上保安本部では、小樽港、室蘭港、釧路港、根室港の地域住民への支援として、巡視船の船内電源を利用したスマートフォン等への給電支援を実施しました。部署の延長コードやタップをかき集め、100を超えるコンセントを準備し、また、岸壁上にテントや椅子を設営し、受け入れ体制を整えました。開設後は、海上保安庁のTwitterや住民の口コミ等で情報が拡散したことにより、合計1551人の方々に利用していただき、感謝の言葉も多数寄せられました。今後も地域住民に寄り添い、災害に対応していきたいと思います。

給電支援の様子-1
給電支援の様子-2
給電支援の様子-3
給電支援の様子