地震・津波により、東北地方太平洋沿岸一帯の灯台や灯浮標等の航路標識の多くが、倒壊、傾斜、流出等の被害を受けました。
被災地における船舶交通の安全を早期に確保するため、海上保安庁では、航路標識の被災状況を早期に把握して、航行警報等により周知するとともに、被災した灯台に簡易な灯火を設置するなど応急復旧に全力を挙げました。
その後、港湾の啓開作業や防波堤の復旧等にあわせ、本格的な復旧を行っており、その際、電源の太陽電池化、光源のLED化、建物の耐震化等を推進し、災害に強い航路標識として復旧することとしています。
倒壊した灯台での応急復旧作業
倒壊した「大船渡港長崎東防波堤灯台」に、航路標識測定船「つしま」及び釡石海上保安部職員が非常用灯火を設置し、応急復旧。(平成23年4月18日、岩手県大船渡市)
▲被災状況 | ▲設置した灯火 |
傾斜した「釡石港湾口北防波堤灯台」に、特殊救難隊員が非常用灯火を設置し、応急復旧。(平成23年4月15日、岩手県釡石市)
▲搭載艇で接近中の状況 | ▲泳いで接近する特殊救難隊員 |
■航路標識の復旧計画 〜 段階的な復旧 〜 |
■航路標識の復旧状況(平成24年3月11日現在) |