海上保安レポート 2004

●はじめに


■TOPICS 海上保安の1年


■特集1 海洋権益の保全とテロ対策

■特集2 海保の救難


■本編

治安の確保

生命を救う

青い海を護る

災害に備える

海を識る

航海を支える

海をつなぐ連携


海上保安庁の業務・体制


海を仕事に選ぶ


海保の新戦力

・高速高機能大型巡視船「あそ」就役
・大型ジェット飛行機「ガルフV」就役

その他


資料編


 
海保の新戦力 > 高速高機能大型巡視船「あそ」就役
高速高機能大型巡視船「あそ」就役

 平成17年3月、福岡海上保安部に高速高機能大型巡視船「あそ」が就役しました。
 「あそ」は、海上保安庁が能登半島沖不審船事案、九州南西海域不審船事案を契機に平成18年度までに3隻整備する1,000トン型高速高機能大型巡視船の1番船にあたります。
 総トン数は約770トン、長さは約79メートルで、大型巡視船では初めて、推進方式にウォータージェット推進を採用したことにより、速力は30ノット以上(時速56km以上)と高速化しました。
高速高機能大型巡視船「あそ」

高速高機能大型巡視船「あそ」 複合型ゴムボート
  ▲複合型ゴムボート

 不審船・工作船対応能力の強化として、射撃精度を向上させた40ミリ機関砲(FCS)*4を装備したほか、夜間においても捜索監視が可能な赤外線捜索監視装置、停船命令等表示装置、高い耐航性・機動力を有する7メートル型高速警備救難艇を装備しています。海上保安庁では、不審船対応を主目的として、高速特殊警備船(180トン型)、高速高機能大型巡視船(1,000トン型)、ヘリ甲板付高速高機能大型巡視船(2,000トン型)の3船型の整備を進めています。高速特殊警備船は平成16年度までに6隻、高速高機能大型巡視船(1,000トン型)は平成18年度までに「あそ」を含む3隻、ヘリ甲板付高速高機能大型巡視船(2,000トン型)は平成19年度までに3隻を建造し、日本海、東シナ海等を管轄する部署に配備する予定です。

40ミリ機関砲 4基のウォータージェット
▲40ミリ機関砲 ▲4基のウォータージェット