海上保安レポート 2019

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 増大する危機に立ち向かう


目指せ! 海上保安官


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

5 海を知る

6 交通の安全を守る

7 海をつなぐ

CHAPTER I. 各国海上保安機関との連携・協力
CHAPTER II. 諸外国への海上保安能力向上支援等の推進
CHAPTER III. 国際機関との協調
Column vol.17 地球一周遠洋航海実習〜こじま初寄港地クロアチアにて内閣総理大臣補佐官激励!こじま乗船研修にてベトナム初参加〜

語句説明・索引


図表索引


資料編

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7 海をつなぐ
Column Vol.17
地球一周遠洋航海実習〜こじま初寄港地クロアチアにて内閣総理大臣補佐官激励!こじま乗船研修にてベトナム初参加〜
海上保安大学校 練習船こじま

練習船「こじま」は、地球一周の遠洋航海実習において、平成30年6月21日から25日の間、地中海アドリア海の沿岸国であるクロアチアの都市スプリットに寄港しました。

遠洋航海実習は、海上保安大学校での教育訓練(4年半)の集大成として行っているもので、平成6年より地球一周の実習となり、今年度で25回目となります。

平成30年4月27日に海上保安大学校のある広島県呉市を出港し、ホノルル〜パナマ運河〜ボルチモア(米国東海岸)を経て、スプリットへ寄港しました。

今回の寄港は、日本・クロアチア外交関係樹立25周年を記念してのものであり、海上保安庁巡視船として初めてです。当寄港に合わせ、薗浦健太郎内閣総理大臣補佐官が「こじま」に来船し、実習生及び乗組員に対し、「練習船こじまは、我が国の海上保安機関を世界にアピールし、友好関係を深める日本からの使者としての役割を果たしている」「実習生の立派な立振舞いが、我が国のすばらしさを各国で発信し続けてくれる」と激励しました。さらに、在クロアチアの各国大使館、海上保安機関等の方々約100名をお招きした船上レセプションの挨拶において、「日本は、インド太平洋地域において、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序を維持・強化し、基本的価値を共有する関係各国との連携・協力を進めている」「まさに、ここにいる「こじま」実習生たちは、将来、海洋の秩序を守る重要な担い手となります」とのお言葉をいただきました。その後、実習生と交流する機会もいただき、実習生にとって大変貴重な経験・励みとなりました。

クロアチアの後は、スエズ運河〜シンガポールを経由し、最後の寄港地となるベトナム(ダナン)に入港しました。ダナン出港時から呉入港まで(7月28日から8月3日)の間は、JICA(国際協力機構)による東南アジア諸国の海上保安機関に対する海上保安能力向上支援活動の一環として、ベトナム、フィリピン、マレーシア3か国の海上保安機関の職員各2名が同乗した乗船研修を行いました。ベトナムからの参加は初めてであり、また3か国の研修生を迎えたのも初めてでした。研修中はこじま実習生と同じ生活や実習を経験し相互理解を深めるとともに、各国の海上保安機関とのヒューマンネットワークを構築しました。

スプリット旧市街
スプリット旧市街
日本文化紹介inディオクレティヌス宮殿
日本文化紹介inディオクレティヌス宮殿
総理大臣補佐官激励
総理大臣補佐官激励
結索訓練
結索訓練
航海科実習
航海科実習
練習船こじま
練習船こじま