海上保安レポート 2019

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 増大する危機に立ち向かう


目指せ! 海上保安官


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

5 海を知る

6 交通の安全を守る

7 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

2 生命を救う > Column Vol.08 第六十八廣漁丸海難対応
2 生命を救う
Column Vol.08
第六十八廣漁丸海難対応
第二管区海上保安本部

平成30年6月20日午前2時53分頃、宮城県金華山南東沖約852km付近海上において、漁船「第六十八廣漁丸」が沈没する旨の通報がありました。

第二管区海上保安本部は直ちに巡視船及び航空機を発動させ現場海域に向かわせました。また、現場海域まで距離があり、巡視船等が到着するまで時間を要するため、並行して現場海域を航行する船舶に救助協力依頼をしました。

同日午前4時40分、左舷側がほぼ沈んだ状態で傾斜している第六十八廣漁丸を付近航行中の漁船が発見しました。

第六十八廣漁丸乗組員18名は、漁船により全員が救助されましたが、救助された乗組員のうち3名が急病又は負傷のため医療機関に搬送を要する状態と判断されたことから当庁航空機にて吊上げ救助し、急患搬送を実施しました。

本海難は、海難現場海域を航行していた漁船と当庁との連携した救助活動により、誰一人、命を落とすことなく救助活動が完遂できました。

第二管区海上保安本部では、引き続き、迅速な救助活動を行っていきます。

ほぼ沈んだ状態の第六十八廣漁丸
ほぼ沈んだ状態の第六十八廣漁丸
吊り上げ救助
吊り上げ救助