海上保安庁は、昭和23年5月1日に発足し、同年5月12日、大久保武雄初代海上保安庁長官の手により、庁舎屋上に庁旗が掲揚されました。以来、海上保安庁では、5月12日を「開庁記念日」と位置づけ、平成12年以降は、海上保安庁の役割、活動をより一層理解していただき、地域の方々に広く親しまれるよう、「開庁記念日」を「海上保安の日」としています。
海上保安庁発足の日、大久保武雄初代海上保安庁長官は、職員を前に「海上保安庁の精神は“正義と仁愛”である」と訓示しました。以来、「正義仁愛」という言葉は、海上保安庁の精神として、個々の海上保安官に浸透するとともに、海上保安庁の伝統として脈々と受け継がれています。
『「正義」とは、海上治安維持のよって立つ精神であり、「仁愛」とは、人命保護と航行安全の象徴』です。海上保安庁の業務には、正義の信念と厳しい行動が要請され、また、仁愛の情と献身の勇気が必要とされます。
海上保安庁は、海上の安全と治安の確保を図るため、これまでも、そして、これからも、「正義仁愛」の精神を持って、様々な海上保安業務に適切に対応していきます。