Column Vol.16
水上オートバイの活用〜夏季マリンレジャーへの備え〜
第八管区海上保安本部警備救難部救難課、交通部安全対策課
水上オートバイの活用〜夏季マリンレジャーへの備え〜
第八管区海上保安本部警備救難部救難課、交通部安全対策課
新型コロナウイルス感染症感染拡大下における令和3年の夏季マリンレジャーシーズンは、遊泳区域の指定や監視体制が講じられていない管内の不開設海水浴場や一部の観光地において、水上オートバイによる暴走行為や遊泳者との事故が懸念されていました。
このため第八管区海上保安本部では、新たに導入した水上オートバイを活用した安全推進活動を実施することとなりました。
主に京都府北部の舞鶴市及び宮津市沿岸域を中心に、海水浴場付近を航行する水上オートバイ利用者や不開設海水浴場における遊泳者に対して安全指導を実施しました。
水上オートバイを活用することで、水上オートバイ利用者と同じ目線に立った安全指導が行えたほか、水深の浅い場所にも進出することが可能となり、例年とは異なるアプローチにより遊泳者に対する安全指導が実施できました。
このような活動が功を奏したのか、配備海域において懸念された事故の発生や、水上オートバイに関する大きな苦情もなく令和3年の夏を終えることができました。
第八管区海上保安本部では、引き続き水上オートバイを活用した安全推進活動の体制強化に努め、マリンレジャーシーズンの事故ゼロを目指します。