海上保安レポート 2022

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 守り抜く、日本の海。


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

CHAPTER I. 事故災害対策
CHAPTER II. 自然災害対策
Column Vol.14 福徳岡ノ場での火山活動 〜大量の軽石が漂流・漂着〜
Column Vol.15 第33回人事院総裁賞受賞 機動救難士18年連続勤務

5 海を知る

6 海上交通の安全を守る

7 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

4 災害に備える > Column Vol.14 福徳岡ノ場での火山活動〜大量の軽石が漂流・漂着〜
4 災害に備える
Column Vol.14
福徳岡ノ場での火山活動〜大量の軽石が漂流・漂着〜
本庁総務部危機管理官

令和3年8月、海上保安庁の航空機が小笠原諸島の海底火山である「福徳岡ノ場」において、大規模な噴火を確認しました。この噴火により、「福徳岡ノ場」において35年ぶりとなる新島が出現しました。

また、「福徳岡ノ場」の噴火によるものとみられる軽石が太平洋を漂流し、東京都、鹿児島県、沖縄県などに漂着している状況が続いております。多くの船舶ではエンジン等の冷却に海水を用いており、軽石などの漂流物を海水と共に吸い込んだ場合、冷却水系統のこし器が目詰まりし、エンジン等に不具合を起こすおそれがあります。

海上保安庁では、軽石を原因とする海難を防止し、船舶交通の安全を確保するため、関係機関と連携のうえ、航空機により漂流状況を確認し、付近を航行する船舶等に対し、軽石に関する情報提供を行うとともに、関係事業者等に対し、船舶の海水系統のこし器の点検・確認等を行うことについて安全指導を行っています。

福徳岡ノ場の噴火状況
福徳岡ノ場の噴火状況
沖縄本島(古宇利島)付近を漂流する軽石
沖縄本島(古宇利島)付近を漂流する軽石
沖縄本島付近を漂流する軽石
沖縄本島付近を漂流する軽石
35年ぶりに出現した新島
35年ぶりに出現した新島