Column Vol.14
福徳岡ノ場での火山活動〜大量の軽石が漂流・漂着〜
本庁総務部危機管理官
福徳岡ノ場での火山活動〜大量の軽石が漂流・漂着〜
本庁総務部危機管理官
令和3年8月、海上保安庁の航空機が小笠原諸島の海底火山である「福徳岡ノ場」において、大規模な噴火を確認しました。この噴火により、「福徳岡ノ場」において35年ぶりとなる新島が出現しました。
また、「福徳岡ノ場」の噴火によるものとみられる軽石が太平洋を漂流し、東京都、鹿児島県、沖縄県などに漂着している状況が続いております。多くの船舶ではエンジン等の冷却に海水を用いており、軽石などの漂流物を海水と共に吸い込んだ場合、冷却水系統のこし器が目詰まりし、エンジン等に不具合を起こすおそれがあります。
海上保安庁では、軽石を原因とする海難を防止し、船舶交通の安全を確保するため、関係機関と連携のうえ、航空機により漂流状況を確認し、付近を航行する船舶等に対し、軽石に関する情報提供を行うとともに、関係事業者等に対し、船舶の海水系統のこし器の点検・確認等を行うことについて安全指導を行っています。
福徳岡ノ場の噴火状況
沖縄本島(古宇利島)付近を漂流する軽石
沖縄本島付近を漂流する軽石
35年ぶりに出現した新島