Column Vol.10
九州電力株式会社との災害時における相互協力に関する協定の締結
第十管区海上保安本部
九州電力株式会社との災害時における相互協力に関する協定の締結
第十管区海上保安本部
平成30年8月、鹿児島県十島村では台風の通過に伴い、各地で土砂崩れ等が相次ぎ、停電が発生したことから、第十管区海上保安本部は、同村からの要請を受け、九州電力職員等16名及び資機材を巡視船により中之島及び口之島へ搬送し、停電の早期復旧、住民生活の安全・安心に寄与しました。
これを契機に、平成31年3月6日、九州電力株式会社との平常時の情報共有及び災害発生時の迅速かつ円滑な相互協力のため、海上保安庁としては、全国で初めて電力会社との協定を締結しました。
第十管区海上保安本部が管轄する熊本県、宮崎県、鹿児島県では、地震津波、火山噴火、台風や豪雨等の自然災害への対応が大きな課題であり、特に鹿児島県では、広い海域に多くの有人離島を抱えていることから、本協定の締結には、強い期待が寄せられています。
調印に際し、第十管区海上保安本部長は、「官民の分け隔てなく、災害復旧に従事する組織同士が連携を密にして取り組んで参りたい。」と今後の災害対応への抱負を述べました。
巡視船への停電復旧資機材の搬入状況
協定締結式の状況