海上保安庁では、巡視船艇・航空機等による監視や緊急通報用電話番号「118番」への通報をもとにした調査・取締り、測量船による調査等から、海洋汚染の発生状況等の把握に努めています。平成30年に海上保安庁が確認した海洋汚染の件数は414件で、前年と比べ11件減少しました。
近年の海洋汚染の確認件数を種類別に見ると、油による汚染の件数が最も多く、次いで廃棄物による汚染の件数が多い傾向となっています。汚染原因別に見ると、油による汚染の原因は、燃料油の給油、船内において燃料油を移送する際のバルブ開閉不確認又は船舶燃料タンクの不計測を根本的な原因とするあふれ出しなど、作業開始時に確認すれば防ぐことができるような初歩的な不注意によるものが多くなっています。また、油以外の物質による汚染の原因は、故意によるものが多くなっています。
海上に広がる油の状況
漁港内の排出源不明の浮流油