航路標識の運用

 船舶が安全かつ能率的に航行するためには、常に自船の位置を確認し、危険な障害物を避け、安全な針路を把握する必要があり、このための指標として灯台等の航路標識を設置、管理しています。


航路標識の種類と役割

  航路標識は、その用途に応じて配置し、国際的なルール・一定の基準に従って、塔などの色、光の色・強さ・光り方、電波の規格・型式などの機能を持たせています。



省エネ・エコロジー化


 災害時の停電等に左右されることなく安定的な運用が可能で、発電時に二酸化炭素を排出しない太陽電池を導入するほか、省エネ効果が高く視認性のよいLED(発光ダイオード)等へ更新するなどの
「クレーンエネルギーを利用した航路標識」を推進しています。



歴史的灯台の保存


 航路標識は、その長い歴史の中で、海上交通の安全と効率に寄与するだけでなく、古くから社会・文化の象徴として地元との緊密な関係を育んできました。

 交通部では、そうした地元との交流を大切にし、今後一層の海上交通業務への理解、親しみを得るため、地域の歴史や文化に根ざした景観形成にも寄与するよう、地方自治地などと連携し、灯台など航路標識としての目的及び機能を維持しながら、地域に親しまれる灯台の整備も行っています。


地域に親しまれる灯台

 地域に親しまれる灯台として、岬の先端などに設置された良好な景観を形成している灯台において、地方自治体などと連携し、灯台周辺の公園化整備、灯台への展望台・灯台資料展示館の併設など、地域住民・観光客に親しまれる「岬のオアシス構想」に取り組んでいます。


 また、地域の観光資源、特産品などをモチーフに、あるいは港周辺の歴史的な街並みとの協調を図るなどにより、地方自治体などと連携して、「灯台のデザイン化」を行っています。