海上保安庁では、巡視船艇・航空機等による監視や緊急通報用電話番号「118番」への通報をもとにした調査・取締り、測量船による調査等から、海洋汚染の発生状況等の把握に努めています。令和4年に海上保安庁が確認した海洋汚染の件数は468件で、前年と比べ25件減少しました。
近年の海洋汚染の確認件数を種類別に見ると、油による海洋汚染の件数が最も多く、次いで廃棄物による海洋汚染の件数が多い傾向となっています。
油による海洋汚染の原因は、燃料油の給油の際の船舶燃料タンクの不計測又はバルブ開閉不確認を根本的な原因とする「あふれ出し」等、作業開始時に確認すれば防ぐことができるような初歩的な不注意によるものが多くなっています。
また、廃棄物による海洋汚染の原因は、一般市民による家庭ごみや漁業関係者による漁業活動で発生した残さなどの不法投棄によるものが多くなっています。
浮流油の状況