Column Vol.11
西之島の海図を改版
海上保安庁海洋情報部
西之島の海図を改版
海上保安庁海洋情報部
平成25年11月に39年ぶりに噴火した西之島は、約2年にわたる活発な噴火活動で噴出した溶岩等により、噴火前の旧西之島を覆って大きく拡大しました。
海上保安庁では、西之島周辺海域の航行船舶の安全を確保するため、平成29年6月30日に、同年1月までの測量成果を反映した西之島の海図を発行しました。しかしながら、同年4月に新たな噴火により西之島が更に拡大したことから、平成30年7月に航空機による調査を行い、令和元年5月31日に西之島の海図を改版しました。
海図は、航海の安全に寄与するほか、我が国の領海や排他的経済水域を示す根拠となります。平成29年6月に発行した海図により、我が国の領海と排他的経済水域を合わせた面積は約50km2拡大しましたが、令和元年5月の改版により、その面積はさらに約50km2拡大し、平成25年の噴火前と比べると合わせて約100km2拡大したことになります。
西之島の火山活動は、現在も断続的に続いていることから、海上保安庁では、引き続き、航行安全及び火山活動の把握のため、定期的に西之島の調査を実施していきます。
噴煙を上げる西之島(平成30年7月12日)
西之島の変化
令和元年5月31日発行の海図に描かれている西之島
(西之島島内は、国土地理院の成果を基に作製
赤線は、平成29年6月に発行した海図の海岸線)
(西之島島内は、国土地理院の成果を基に作製
赤線は、平成29年6月に発行した海図の海岸線)
西之島の全景(令和2年3月9日)