海上保安レポート 2023

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 海上保安能力のさらなる強化


海上保安庁で働く「人」


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

5 海を知る

6 海上交通の安全を守る

7 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

4 災害に備える > Column Vol.10 桜島初の警戒レベル5
4 災害に備える
Column Vol.10
桜島初の警戒レベル5
第十管区海上保安本部総務部総務課

鹿児島のシンボルといえば「桜島」!以前はその名の通り「島」でしたが、1914年の大正噴火で流れた溶岩によって海峡が埋めたてられ、大隅半島の一部になりました。

桜島初の警戒レベル5

その桜島が、令和4年7月24日午後8時05分に爆発し、大きな噴石が火口から約2.5キロメートルまで達しました。これに伴い気象庁は、噴火警戒レベルを3(入山規制)から最高の5(避難)に引き上げました。

桜島がレベル5となるのは、2007年12月の噴火警戒レベルの設定以降初めてです。

レベル引上げを受け、第十管区海上保安本部では、直ちに「第十管区桜島噴火対策本部」を設置し、鹿児島海上保安部管内の巡視船艇8隻に対して発動を指示のうえ、付近航行船舶への注意喚起や被害状況調査、島民避難に備えての港への配備を実施しました。

その後、7月27日に噴火警戒レベルは3に下げられ、幸い、巡視船艇・航空機の調査において、被害等は認められませんでした。

第十管区海上保安本部は、引き続き情報に留意し、桜島の鼓動を感じながら、有事の際に活動ができるよう、万全を期してまいります。

桜島初の警戒レベル5