海上保安レポート2010
JAPAN COAST GUARD ANNUAL REPORT 2010
 
特集Web版 「科学の力で海を拓く」~大陸棚限界への挑戦~
 
2.海洋調査技術の革新

 大陸棚調査の歴史は、海洋調査技術の進歩の歴史でもありました。先ほどのコラムにあるように、国連海洋法条約に基づいて大陸棚の範囲を決めるためには、まず、海底地形のデータが必要です。国連海洋法条約によれば、大陸棚の限界の一つは大陸棚斜面脚部から60海里とされています。そのため、斜面脚部がどこにあるか探す必要があります。次に、堆積岩の厚さが一定以上あるところも大陸棚であるとされているため、地殻構造調査と岩石サンプリング調査が必要になります。 このような調査項目の中で、海上保安庁が主に実施したのは海底地形調査と地殻構造調査です。以下ではこの海底地形調査と地殻構造調査で使われた最新の技術について簡単に説明します。


 
 
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