業務紹介

治安の確保

密輸・密航対策

日本の治安は、密輸入された薬物・銃器及び不法入国した外国人などにより脅かされています。これは、薬物の乱用や銃器の使用自体が社会的に悪影響をもたらすことはもちろん、これらの不正取引等から生じた犯罪収益が、暴力団等の犯罪組織の資金源となっていることによります。また、不法入国者による侵入強盗や武装すり団などの凶悪犯罪も多発しています。
第三管区海上保安本部では、薬物・銃器の流入や不法入国を水際で阻止するため、海上における取り締まりに全力を挙げ、密輸・密航事犯の摘発実績の向上に努めます。

  • 密輸船

  • 押収した銃器類

国内密漁対策

我が国の周辺海域は、水産資源の豊かな海域であり、その資源を狙った密漁事犯は後を絶ちません。これらは私利に目がくらんだ漁業者によるほか、暴力団が資金を確保するため組織的に行うことも少なくなく、一層悪質化しています。密漁を根絶することは資源の乱獲を防ぐだけでなく、暴力団等を弱体化することにつながります。
第三管区海上保安本部では、地域からの情報提供を呼びかけるとともに、監視取締り活動を実施し、密漁事犯の根絶目指します。

  • 逃走する領海侵犯操業船を追跡する海上保安官

不審船・工作船対策

海上保安庁は、関係機関や沿岸住民の協力のもと、巡視船艇・航空機の警戒による不審な船舶に対する監視を強化するほか、発見時にはこれを確実に停船させて立入検査を実施し、犯罪を認めた場合には犯人の逮捕等適切な捜査活動を行うことにより、海上の安全の確保と秩序の維持を目指します。

  • 訓練の様子

テロ対策

平成13年9月の米国同時多発テロ事件以降、世界ではテロ事件が多発しています。
海上保安庁では、海上におけるテロの未然防止及び海上における公共の安全確保と秩序維持に万全を期すため、沿岸部にある重要施設等への警備を実施するほか、テロ関連情報の収集体制の強化や、警察・入管・税関・港湾管理者などの関係機関や港湾の民間事業者と連携して、水際における間隙のない体制の構築・強化に努めます。

  • 米海軍空母横須賀港入港に伴う海上警備