海上保安庁 採用職員の声・1




所属職名 海上保安大学校教務部教務課操船シミュレーター運用係
初研修了年月 平成19年12月
出身地 長崎県
作成時年齢 35歳
採用時の受験資格 三級海技士(航海)

入庁前の経歴

 海技大学校にて海技免状を取得
 民間のフェリーの甲板員又は三等航海士として4年間勤務

入庁の経緯

 幼い時から私の地元の周辺海域では、韓国が近いということもあり韓国漁船による密漁が行われ、その密漁船を巡視船が強行接舷し停船させている映像がテレビ等で放映されていました。

 民間船員で働いている時、次第に何か物足りなさを感じている自分がいました。その背景には幼い時テレビで見ていた危険を顧みず、日本の海を守っている海上保安官の姿が記憶にあったからだと思います。

 また、父が漁師であった影響もあり、海に携わる者としてこういったルールに従わない悪質な外国漁船による違法操業により、地元の貴重な水産資源が乱獲されるのを見過ごすことはできず、また地元の海を守りたいという強い思いがあって入庁するきっかけとなりました。

現在の仕事

 現在、海上保安大学校施設内の海上保安シミュレーションセンターで勤務しています。当センターでは操船シミュレーターを使用して学生、研修生また現場の巡視船艇の乗組員に対し、安全運航に関する研修等を実施している施設であり、私はオペレータとして機械操作、機器のメンテナンス等の業務を行っています。

 これまでは、巡視船艇、陸上部署で勤務し、海上犯罪の取締り、海難救助、航行安全等様々な業務を行ってきました。

仕事をする上で大切にしていること

 仕事をする上で大切なことは情報交換(コミュニケーション)、協調動作(コーポレーション)と考えております。

 これまでも民間船員として働いている時、船を運航する上でチームを形成し、多くの必要な仕事を分担して実行することにより、各人の仕事量は減少し、仕事を正確に実行することができ、結果事故無くお客様、荷物等を安全に目的地まで運ぶことができました。

 この2つの要素の重要性は、当庁においても同じことがいえ、運航関係のみならず、チームとして与えられた任務の完全遂行が求められる警備救難業務全般を行うにあたっても重要だと考えております。

今後の目標

 現在の職場で、現場巡視船艇の安全運航に関する研修等をオペレータとして運用し自分なりに安全運航に関する知識を学ぶことができたので、次は、現場第一線で警備救難業務に従事する巡視艇に乗船し、船乗りになった時の夢であった船長を目指し安全に事故無く業務を実施していきたいと思っています。

 

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