海洋環境保全対策

 海洋汚染の大半が故意や取扱不注意等による人為的な要因により発生していることから、海洋汚染を防止し、海洋環境を保全するためには、国民の皆様の意識を高めていただくことが重要です。
そのため、海上保安庁では、ボランティアや地方公共団体等とも連携し、全国各地で海洋環境保全に関する指導・啓発活動を実施しています。
特に、毎年6月は「未来に残そう青い海」をスローガンに掲げた「海洋環境保全推進月間」を全国で展開し、海事・漁業関係者、マリンレジャー等を行う方々を対象とした海洋環境保全講習会や訪船指導、一般市民を対象とした海洋環境保全教室の開催等を重点的に実施しています。


海洋環境保全のための指導・啓発活動


 海上保安庁では、全国各地で発生する油や廃棄物等による海洋汚染の実態を把握するため「海洋汚染発生状況調査」等を実施しています。この調査結果によれば、海洋汚染の大半は船舶における燃料給油時等の取扱不注意による排出や廃棄物不法投棄等の人為的要因により発生し、海洋環境保全の重要性に対する認識が未だ十分であるとはいえない状況にあります。

このため、海上保安庁では、海洋環境保全のための指導・啓発活動に力を入れているところであり、海事・漁業関係者を対象とした油、有害液体物質等の排出事故防止、ビルジ等の適正処理等を指導する「海洋環境保全講習会」、海上保安官が直接船舶に赴く「訪船指導」、一般市民及び将来を担う子供達を対象とした「海洋環境保全教室」を実施しています。
また、6月を「海洋環境保全推進月間」としてこれらの活動を集中的に行うほか、小中学生を対象として
「未来に残そう青い海・海上保安庁図画コンクール」を開催しています。