ふくそう海域・港内の安全対策

 ふくそう海域や港内での海上交通の安全確保を図るため、海上交通ルールを遵守するように指導を行っているほか、AIS(船舶自動識別装置)を用いた航行支援システムの運用等を行っています。

特に、大規模な船舶事故が発生した場合に多大な社会的影響が予想されるふくそう海域では、事故発生数を「ゼロ」とすることを目標としています。


法令の励行


海上交通ルールには基本となる「海上衝突予防法」のほか、船舶交通がふくそうする東京湾、伊勢湾及び瀬戸内海に適用される「海上交通安全法」、法令で定める港に適用される「港則法」があります。

海上保安庁では、これらの法令を適切に運用することで海上交通の安全確保を図っています。


海上交通センターの運用


航路が設置され海上交通の要所となっている東京湾、伊勢湾、瀬戸内海及び関門海峡には、海上交通センターを設置しています。

同センターでは、航行船舶の動静を把握し、船舶の安全な航行に必要な情報の提供や、大型船舶の航路入航間隔の調整を行うとともに、航路やその周辺海域に配備している巡視船艇との連携により、不適切な航行をする船舶や、航路を塞いでしまう船舶等への指導等を実施しています。