海上保安庁は2月20日(日)から3月23日(水)までの間、海上保安大学校潜水教官及び羽田特殊救難基地の隊員をマレーシア海上法令執行庁(MMEA)に派遣し、MMEAが自ら潜水士を養成する研修体制を構築するための能力向上を支援しました。
海上保安庁では、2014年から、MMEAに対する潜水能力向上を支援しており、2018年からは、MMEA自らが潜水士を養成できる研修体制を構築するため、潜水に係る指導者の能力向上を支援してきました。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い派遣ができなかったことから、インド沿岸警備隊潜水士も招いた潜水技術や対応事例に関するオンラインワークショップを実施し、本研修のフォローを実施しました。
今回は約2年ぶりの現地での対面研修となりました。本研修には、MMEAからは教官候補と研修生が参加しました。派遣中の時間を有効に活用するためにマレーシア入国時の隔離期間中、当庁の潜水士による座学をオンラインで実施しました。隔離終了後は対面での座学、プール実習、海洋実習(日本から供与した巡視船「PEKAN」(旧えりも))において支援を実施しました。今回の研修においては、MMEAの教官候補が研修運営の中核を担い、これまで日本の派遣者が実施していた内容が着実に身についている実感を得ることができました。
引き続き、当庁から現地に派遣されているJICAの長期専門家とともに今後の支援のあり方について検討し、MMEAに対する能力向上を支援してまいります。
オープニングセレモニー |
転覆船対応事例(座学) |
プール実習中のデブリーフィング |
海洋実習前の注意事項説明 |
水中結索訓練 |
研修参加者集合写真 |