平成31年/令和元年の海洋汚染の現状について

○ 海洋汚染の件数は432件
平成31年1月1日から令和元年12月31日までの間の汚染確認件数は432件(前年比18件増)であり、うち油による汚染は275件(64%)、廃棄物による汚染が144件(33%)でした。
○ 油による汚染は275件(前年比8件減)
・油による汚染確認件数のうち、船舶からの排出が178件(65%)で、船種は漁船が最多、次いでプレジャーボート、タンカー、貨物船の順でした。
・排出原因は、バルブ操作やタンク計測などの作業中における取扱い不注意が最多、次いで船舶海難でした。
○ 廃棄物による汚染は144件(前年比31件増)
・廃棄物による汚染のうち一般市民による家庭ごみの不法投棄、漁業関係者による漁業活動で発生する「残さ」や漁具の不法投棄が増加しました。
○ 海洋環境保全指導・啓発活動の推進
・廃棄物による汚染対策については、漁業関係者や一般市民を対象に不法投棄防止の呼びかけや指導を強化します。また、一般市民とともに海浜清掃を行い、これにあわせて漂着ごみ分類調査や海洋環境保全教室を実施するなど、身近なごみが海洋汚染につながる現状について体感してもらう活動を一層推進します。
・油による汚染対策については、海事・漁業関係者を対象とした初歩的なミス及び「ながら作業」※による油排出に対する注意喚起を促すための各種指導並びに一般市民を対象とした海洋環境の保全を目的とした各種啓発活動を引き続き推進します。

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