3.11伝承コンサート~いのちを守るために何をすべきか~

3.11伝承コンサート
~いのちを守るために何をすべきか~
令和2年2月2日(日)
多賀城市民会館大ホール(宮城県多賀城市)

~演奏曲目~
<オープニング・震災経験スピーチ>
陽はまた昇る
海猿のテーマ(「LIMIT OF LOVE・海猿」より)
<第1部>
アルセナール
ジャパニーズ・グラフィティXIV A・RA・SHI~Beautiful days
男はつらいよ
ディズニー・クラシックス・レビュー
青葉城恋唄
<第2部>
GUARDIANS OF THE WAVES
コパカバーナ
花は咲く
あまちゃん

令和2年2月2日(日)、多賀城市民会館大ホール(宮城県多賀城市)において、
第二管区海上保安本部の主催による
「3.11伝承コンサート~いのちを守るために何をすべきか~」
が開催されました。
このコンサートは海上保安庁音楽隊の演奏だけではなく
震災経験スピーチやシェイクアウト訓練を織り交ぜて行うことで、
「今いる場所で、地震が発生したとき、自分の命を守るために必要なことは何か」
という事を考え直すことを目的とした、新しい試みでした。

コンサートの様子
コンサートホールの様子


オープニングは、吹奏楽では有名な作曲家フィリップ・スパークが震災直後に復興支援のため作曲した
「陽はまた昇る」を演奏しました。演奏中には、当時のことを思い出し、演奏中に涙を浮かべるお客様も見られました。その後の震災経験スピーチでは、震災を経験された方々から、震災時の惨状が目に浮かぶような貴重はお話をしていただき、震災の経験を風化させずに後世へ語り継いでいくことが大切だと改めて感じました。

東松島市で仕事中に被災した安部淳さんによる体験スピーチ
東松島市で仕事中に被災した安部淳さんによる体験スピーチ

震災経験スピーチの締めくくりとして、東日本大震災で被災者の救助活動で活躍した
潜水士や特殊救難隊の姿を描いた、海猿シリーズから映画第2作目である「LIMIT OF LOVE・海猿」より「海猿のテーマ」を演奏しました。

海上保安庁音楽隊の演奏の様子
海上保安庁音楽隊の演奏の様子

海上保安庁音楽隊の単独ステージである第1部は、
コンサートマーチ「アルセナール」から始まり、
「ジャパニーズ・グラフィティXIV」や「ディズニー・クラシックス・レビュー」等、
幅広い世代で人気のある曲を演奏しました。
今回の演奏には、第二管区海上保安本部から
パーカッションパートの鈴木隊員の娘さんである鈴木桃果さんが演奏に参加し、二管区代表として、音楽隊の演奏を盛り上げてくれました。

パーカッションパートで演奏する桃果さん
パーカッションパートで演奏をする桃果さん


「男はつらいよ」では
パーカッションパートの鈴木隊員が、寅さんの衣装を纏い、
海上保安庁音楽隊の演奏とともに歌声を披露し、
娘の桃果さんに負けないくらいの熱気で会場を盛り上げました。

熱唱する鈴木隊員
熱唱する鈴木隊員


そして第1部の最後には、特別ゲストとして、
歌手で俳優のさとう宗幸さんをお招きし、
海上保安庁音楽隊の演奏により
「青葉城恋唄」を披露していただきました。
さとう宗幸さんは、東日本大震災が発生した後、
少しでも自分が貢献できることはないかと考え、
被災された方々の避難所等に赴き、
この「青葉城恋唄」を歌って回り、被災地を元気づけました。

特別ゲストのさとう宗幸さん
特別ゲストのさとう宗幸さん


第2部の始まりには、会場の全員で「シェイクアウト訓練」を行いました。
地元ラジオ局の協力により作成した緊急地震速報を含んだ音声を会場内で放送し、
地震発生時に安全が確保できる行動を確認しました。


身を屈めて頭部を守る姿勢をとっている様子
身を屈めて頭部を守る姿勢をとっている様子

第2部では、多賀城高等学校吹奏楽部との合同演奏で、
「GUARDIANS OF THE WAVES」や「花は咲く」など合計4曲を演奏しました。
「花は咲く」では、さとう宗幸さん、
多賀城高等学校吹奏楽部の皆さん
そしてお越しいただいたお客様で合唱をし、
会場全体が一つになりました。

多賀城高等学校吹奏楽部との合同演奏の様子


「花は咲く」で合唱する多賀城高等学校のみなさん
「花は咲く」で合唱する多賀城高校のみなさん


今回の演奏会を通して「1人1人が震災について考え、行動していくことが大切」であるということが伝わっていれば幸いです。
また、皆様と再びお会いできる日を楽しみにしています。