特集Web版 「科学の力で海を拓く」~大陸棚限界への挑戦~
大陸棚限界委員会における審査では、まず申請国が、その概要についてのプレゼンテーションを行います。審査は、原則として申請を行った順番で行われますので、審査の順番がきた後、21名の委員の中から申請国及び隣接国からの委員を除く7名の委員が選ばれ、具体的な審査を担当する小委員会が設置されます。小委員会は、申請内容を詳細に検討し、勧告案を作成します。小委員会が作成した勧告案は、全体会合で審議された上で、最終的な勧告となります。
我が国は、平成21年3月25日に申請後の最初の大陸棚限界委員会の会合でプレゼンテーションを行いました。その後、他国の審査が一つ終了したことから、いよいよ日本の審査を行う順番となり、平成21年9月に日本の申請を審査するための小委員会が設置されました。小委員会の最初の会合において、日本の代表団は再度プレゼンテーションを行い、いよいよ本格的な審査が開始されました。
小委員会における審査は、過去、日本と同程度の分量の申請に対し、2~3年を要した例もあることから、ある程度時間が必要であると予想されます。現在、海上保安庁も参加する専門家グループを中心に関係省庁の連携の下、最終的な勧告が得られるまで、審査への対応を行っているところです。