三管区の勤務の現場

経理補給部
経理課

Q. 入庁した動機やきっかけ

高校1年生の頃、テレビ番組の海上保安庁特集で、荒れ狂う海で大きく揺れる巡視艇から密漁漁船に飛び移り、密漁者を逮捕する海上保安官達の映像を見ましたが、そこで、日本の海を守るために我が身を危険に晒すことができる人達の存在を知り、憧れを抱いたことが入庁を決意するに至ったきっかけです。 その後、海上保安友の会に入会し、体験航海等の各種イベントに参加することにより、海上保安官になるという想いを高めていましたが、高校では体育会系の部活動に入部していなかったため、いかにも体育会系の組織に見える海上保安庁で、精神的や体力的にやっていけるか不安があり、一般大学に進学しました。 しかしながら、ニュース等で映される海上保安官の活躍を見ているうちに憧れが不安を超え、一念発起し海上保安学校を受験、現在に至ります。

Q. 大学校・学校での思い出

海上保安学校は、1年又は2年間にわたり分刻みの日課に追われる全寮制の教育機関ですが、夕食後等、自由な時間もあります。 海上保安学校を卒業した海上保安官には、自己の希望等により、巡視船艇での勤務のほか、陸上勤務や潜水士といった専門的な道も拓けているところ、先輩、同期又は後輩と将来進みたい道について話をしたのが一番の思い出です。

Q. 現在の仕事のやりがいや魅力

現在は、本部経理補給部経理課管財係で勤務しており、第三管区海上保安本部に属する国有財産の管理及び処分等に関する事務を担当しています。 管財係の仕事は、国有財産の取得や維持にかかる事務手続きが中心のため、海上保安庁と言えば皆が想像するような犯罪捜査や人命救助と違って華々しさはないかもしれませんが、行政機関である海上保安庁の運営に欠かすことのできない大事な仕事の一つであり、このような大事な仕事に係長及び係員の2名に任せていただけることに、大きな責任を感じると同時に、非常にやりがいを感じています。

Q. 入庁して一番印象に残っていること

入庁後10年位から現在に至るまで、国有財産管理、物品管理又は契約といった経理補給業務に配置されており、現場の海上保安官が、円滑に仕事ができるように行った一つ一つのことが記憶に残っていますが、特に本庁勤務時代に携わった庁舎や巡視船艇基地といった大型整備案件が完成し、運用されているのを見たときの感動が一番印象に残っています。

Q. 今後の目標

海上保安庁の業務というと犯罪捜査や人命救助といった正面業務に目が行きがちですが、それら業務を支える後方支援業務の一つである経理補給業務は、非常に重要な仕事であると考えています。 今後の目標は、経理補給関係の知識や技術を向上させ、自分が中心となって後方支援の立場から現場を支えることができる海上保安官になることです。

Q. 海上保安庁を希望する学生へのメッセージ

海上保安庁を希望している学生の中には、海上保安大学校や海上保安学校の訓練についていけるか体力的な不安を持たれる方、また、全寮制という環境の中で先輩や同期等との団体生活に不安を持たれる方もいらっしゃるのではないかと思いますが、海上保安庁の教育機関の雰囲気は、皆で助け合い高めていき、かつ、できないところは補い合うという感じであり、経験上、気づいた頃には全て解決しているため、安心して海上保安大学校や海上保安学校に入校していただければと思います。

Q. 今の職場の働きやすさ

上司をはじめ職場全体が休暇の取得を推奨しており、また、繁忙期では超過勤務(残業)を行わなければなりませんが、一方で閑散期では早期退庁を上司から勧められる等、海上保安庁は非常に働きやすい職場であると感じています。

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