三管区の勤務の現場

東京湾海上交通センター
運用管制官付

Q. 入庁した動機やきっかけ

高校生の頃に母親と巡視船の見学に行った際、海上保安庁という組織を知り、その後、陸から海の安全を守ることのできる「管制官」に魅力を感じ、入庁を決めました。わたしは乗り物に酔いやすかったので船上の勤務はできないと思っていたのですが、管制課程ができたので志すことができました。

Q. 大学校・学校での思い出

海上保安学校で北は北海道から南は沖縄まで沢山の仲間と出会い共同生活をするので、辛い訓練等も仲間に支えられ一緒に乗り越えることができ、とても楽しく充実した学校生活でした。管制課程は女性が多く、わたしたちの世代では男女半々、現在の学生は女性の方が多いと聞いています。
海上保安学校のある舞鶴は何もないというイメージがあったのですが、西舞鶴のケーキ屋さんと仲良くなりサービスしていただきました。町をあげて海上保安学校を支えてくれている温かさを感じました。

Q. 現在の仕事のやりがいや魅力

自分の声で船舶の安全をサポートできることが管制官の魅力です。船舶に必要な情報提供を行った際、「ありがとう」の言葉をいただけることがやりがいです。
情報提供は外国船に対しては基本的に英語で行います。わたしは英語が苦手ですが、周りに英語が得意な方が多いのでサポートしていただけます。管制官に対する英会話研修が日勤後に毎回ありますので、徐々に英語力は育っていきます。英語が好きで英語を使える仕事をしたい方はもちろん、学生時代に英語が苦手な方も安心して挑戦してください。

Q. 入庁して一番印象に残っていること

乗船実習。人生で初めて6日間海の上で過ごしたこと。船酔いと闘いながら当直をしました。苦しくも楽しい実習でした。船酔いは慣れるものではありませんでしたが今は良い酔い止めがあるので幸い乗り切ることができました。乗船実習は6日や8日間ですが、長く船に乗る業務の方は慣れるそうです。

Q. 今後の目標

様々な業務を通して、知識・能力を伸ばし、海上保安官人生を充実できるようなやりがいをもって仕事をしていきたいです。管制官を中心として、海の安全教室など外部の方に海上保安官の仕事を広める仕事をしたいです。着衣泳や紙芝居などを行う海上保安官が小学校の頃来てくれたのを覚えています。

Q. 海上保安庁を希望する学生へのメッセージ

様々な業務があるので、自分のやりたいこと・やってみたいことが見つかる仕事だと思います。共に海を守りましょう。
海の管制官は自分の声で人を助けたい、伝えたい方。力仕事はありません。英語を使う仕事ですが、英語が苦手な方でも研修があるので安心して挑戦してください。

Q. 今の職場の働きやすさ

休暇が十分に確保でき、有給も取りやすい環境です。シフト制ということもあり、休みがわかりやすく、プライベートを大切にできます。夜勤は最初の頃は大変でも、少しずつ慣れます。
わたしが勤務している間には緊急事態などということはなく、休日に急に呼ばれたりすることもありません。土日は横浜は混んでしまいますが、平日休みになることが多くどこに行っても空いていて楽しむことができます。

Q. 女性でも活躍できる職場かどうか

様々な役職があるため、女性でも働きやすく、活躍できる職場です。特に管制官は陸上勤務のみで船に乗ることもなく力仕事もありませんので男女の差は感じません。
お子さんが小さい方は土日休みの日勤だけといった勤務に調整される方もいますし、男性も育休を取っている人が増えてきていますので子育てといった面でも安心できると思います。

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