三管区の勤務の現場
横浜海上保安部巡視艇はまぐも
主計士補
Q. 入庁した動機やきっかけ
警察官である両親の影響で幼少期より公安系の仕事に憧れていました。水泳が得意だったということもあるのですが、海上における警察・消防両方の役割を担うことのできる業務の幅広さと、広く国民の期待に応えられる仕事に魅力を感じ志望しました。
Q. 大学校・学校での思い出
各種試験や厳しい環境下での訓練を同期と一緒に乗り越えたことが一番の思い出です。海上保安学校では同期や先輩後輩と寮生活を送りながら、男女ハンデなく水泳や制圧等の訓練や取り締まりに必要な各種法律などの勉強を行います。
また、部活ではカッター部に入部するなど、海上保安学校に入学しなければ体験できない多くのことを体験することができました。
Q. 現在の仕事のやりがいや魅力
消防機能強化型の巡視艇の乗組員として、消火訓練等の各種訓練を通して技術・知識を習得できる環境のもと、最前線の現場で業務に従事しており、やりがいや魅力を感じています。また、船長は機動防除隊経験者であり、流出した油の防除など訓練等も行い事案に備えています。
普段、船では食事を作ることが主計士補としての主な船務となりますが、この他にも取り締まりや海難救助といった業務では、船の乗組員全員で取り組みます。事案があれば主計士補でも船務に優先して業務を行いますので、様々な訓練が必要になります。
大型船では小型船と比べ乗組員が多い分、専門的な分野に取り組む機会が多いですが、小型船では少人数のため様々な業務に触れる機会が増えますので、とてもやりがいを感じています。
Q. 入庁して一番印象に残っていること
目の前でサーフボードに掴まりながら流されそうになっている人を救助できたことが強く印象に残っています。強風の中での緊迫した状況下での救助活動であり、それが私にとってはじめて従事した人命救助でした。
Q. 今後の目標
多くのことを吸収し、成長していきたいです。また、船での勤務だけでなく、陸上勤務も経験していきたいと思っており、今後さまざまな業務を経験していきたいです。
Q. 海上保安庁を希望する学生へのメッセージ
何事にも前向きに取り組めば、必ず見ていてくれる人はいますので、ぜひ一生懸命頑張ってください。海上保安庁では多種多様な業務がありますので、海上保安官になればやりたいことが必ず見つかると思います。
Q. 今の職場の働きやすさ
転勤の範囲が三管区内に限られているため、異動先がある程度予測でき、また、休暇制度や各種手当、福利厚生面等も充実していると思います。
なお、巡視船内では、トイレやお風呂も女性専用があり、部屋にはインターホンがついていてプライバシーも配慮されています。
Q. 女性でも活躍できる職場かどうか
男女の差を感じることは無く、対等に仕事ができる環境です。
法律で禁止されている一部の業務以外はすべてやる気があれば挑戦でき、配置される職種にも男女差はないと思います。