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海上保安をめぐる主な出来事
(9年9月〜10年8月)
CHU HAI号関門海峡沈没事故への対応(9年11月〜10年7月)
 9年11月11日、大分から中国向け航行中の中国船籍貨物船「CHU HAI」(チュウハイ、総トン数2,387トン、24人乗組、以下「C号」という。)と韓国から関門港向け航行中のパナマ船籍貨物船「ASIAN HIBISCUS」(エイジアンハイビスカス、総トン数7,170トン、19人乗組)が、関門海峡において衝突し、C号が沈没した。
 海上保安庁では、沈没したC号が海上交通の要衝である関門海峡における船舶交通の安全にとって、重大な障害となるため、事故発生当初から、沈没位置付近の一定区域について航泊禁止措置をとるとともに、関門海峡海上交通センター及び巡視艇による航法指導等を行うなど所要の安全対策を実施した。
 また、第四港湾建設局と相互に協力するなどして、C号船主に対し船体の早期撤去について強力な指導を行うとともに、外務省を通じ中国政府に対し、船主への船体撤去指導等について再三にわたり申し入れを行ったほか、10年2月に行われた日中海運政府間協議の場においても、中国政府に対し、同様の申し入れを行った。
 その結果、事故から約8箇月後の10年7月2日、船主と撤去契約を結んだサルベージ会社により、C号の船体は完全に撤去された。
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