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海上保安をめぐる主な出来事
(9年9月〜10年8月)
尖閣諸島をめぐる領海警備(10年6月)
 8年7月以降、台湾・香港等で「保釣活動」と呼ばれる尖閣諸島の領有権主張の活動が活発化しており、10年6月24日には、香港及び台湾の抗議船等6隻が、尖閣諸島領海付近に接近した。このうち香港の抗議船「釣魚台号」と同船から降下されたゴムボートは、巡視船艇等により我が国領海に入らないよう再三にわたり警告したにもかかわらず、巡視船艇等による規制を突破し、領海内に侵入したため、海上保安庁ではこれらを領海外に退去させた。
 その後、「釣魚台号」は遭難信号を発信し、船長を除く同船の乗員は付近の台湾抗議船に移乗、残された船長は一旦巡視船により救助後、台湾抗議船に引き渡された。海上保安官が、無人の同船に乗船して遭難原因を調査した結果、機関室内の主機冷却水パイプのゴム継手(連結部)等は、2箇所が輪切り状態、このうち1箇所は人為的に切られた状態であり、また、1箇所が緩んだ状態となっており、この3箇所から浸水が発生していた。
 海上保安官が応急的な漏水防止措置等を施した釣魚台号は、漂流を続けていたが、荒天等により6月26日、魚釣島付近海域で沈没した。

領海警備の状況           
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         浸水の状況